債務整理を始める

公開日:  最終更新日:2018/03/31

債務整理を始める

債務整理の弁護士費用

自己破産で20万円以上、そのほか裁判所への予納金などかかります。
予納金は数万円の郵便代、同時廃止ならいいですが、管財、少額管財となると、さらに数十万円かかってきます。
まあ一般個人のキャッシングでの自己破産なら同時廃止で済むケースがほとんどです。

個人再生は報酬額がだいたい30万円以上かかります。
住宅ローン条項がある場合プラス5万円ぐらい。
自己破産より手間が多いので自己破産より高額です。
東京の場合はそのうえ必ず個人再生委員の費用もかかるのでしんどいです。
お金がないから個人再生しようというのに、その費用が高いなんて。
弁護士報酬は分割での支払いができるところが増えています。

任意整理は1社につき5万円程度、過払い金が発生したら成功報酬20%などです。
特定調停なら自分でも出来るかもしれません。

債務整理をする人は資産や収入が少ない人が多いですから、法テラスの民事法律扶助を受けられる可能性が高いと思われます。


取り立てが止まる

自己破産などの債務整理を考え始めたという事は、かなり返済が厳しくなったという事でしょう。
返済が滞ると電話や通知が来ます。
普通の業者(闇金融などでない)なら電話に出れば対応は丁寧ですが、支払いをしない限り毎日電話が鳴ったりします。
電話に出たところで払えないわけですから出たくなくなりますよね。
貸金業者としても電話に出ないので、毎日毎日電話をかけてきます。
朝昼晩キッチリかけてきたりします。
これは精神的にも追い詰められた気持ちになり、どんどん気分が滅入ってしまいます。

自己破産などの裁判手続きをとった通知を受けた後、支払請求をすることは禁じられています。
また、弁護士や司法書士に依頼すると、受任通知というものを貸金業者に送ってくれます。
これも同様に、通知を受けると正当な理由なく支払請求をすることが禁じられています。

これだけでかなり気持ちが楽になるようですよ。

債務整理は余裕を持って始めるほうがいい

自己破産などの債務整理をするときは、当然ですが余裕が無いものです。
ギリギリまで頑張ってみたけれど八方塞りでどうしようもない。
それが普通なのですが。

でも債務整理は余裕をもって動いたほうがいいですよね。
たとえば、1円残らず返済に充てたけど「もう無理」っていう時、手元に1円も無ければ債務整理もろくに出来ません。
税金などの督促が来ても払えません。差押えの危険があります。
公共料金を滞納していて「明日止めますよ」と言われても、支払う現金が無い。
債務整理に入ってクレジットカードが使えなくなると、食べるものも現金で買う必要があるのに現金が無い。

債務整理をする費用、税金や健康保険などの滞納分を支払うお金、クレジットカードが止まっても当面困らないだけの現金、等々を残した状態でもう債務整理のタイミングなのです。
1ヶ月以内にまとまったお金が入ってくる等の予定が無い限り、ここがリミットです。
先読みして、自分が完全に行き詰る時が見えてきたら動き始めましょう。
その時までに宝くじに当たるかもしれない。
誰かが助けてくれるかもしれない。
などと言い出したらキリが無いですよ・・・。

債務整理をする費用もない

借金が増えすぎて、もう返せないという場合に「債務整理」ということも考える必要があります。
債務整理等の手続きをしないで滞納し続けると、差押さえや競売など、かなり不利な条件になってしまいます。
債務整理には任意整理、特定調停、個人再生、自己破産があります。
通常、債務整理は弁護士や司法書士に依頼します。
相手は貸金業者ですから、当然そのあたりの知識や経験が豊富です。
なかなか自分で対応するのは難しいでしょう。

内容にもよりますが弁護士などに依頼するには30万円~60万円必要です。
そもそも借金が返せないって人に、そんなお金があるんでしょうかね?

「法テラスの費用立替制度」なるものがあります。
報酬を立替えてもらい、月5000円~10000円ずつ償還していくものです。

「自分でする」という場合、特定調停なら数千円で出来ます。
裁判所に特定調停の申立てをすれば、取立ても止まります。
調停委員に間に入ってもらい、貸金業者と返済可能な合意できる条件を決めます。
期間も1~2ヶ月程度で済むので良いかも知れません。

債務整理するにもお金がかかります。
自己破産しても借金は無くなりますが、その後も生活をするにはお金が必要です。
安定継続して見込める収入源を確保できれば一番良いのですが・・・。

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住宅ローンについて
偏頗弁済(へんぱべんさい)と債務整理
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任意整理は自分で出来るのか?
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