飲食店開業には食品衛生責任者が必要
「自分のお店を持ちたい」と思い立ち、独立開業する人がいますね。
今までの経験を生かして…という方が多いかと思ったら、そうでもないんですね。
自分の趣味など、自分が詳しい分野のお店なら、知識も豊富にあっていいかもしれません。
バイクが好き、ファッションが好き、といろいろあります。
商品に対しての知識があるのはいいのですが、それだけでは他店との差別化は難しいものです。
お客さんは、店の人が詳しいのは当たり前と思っているんですよね~困ったことに。
まったく未経験の方が独立するケースで多いものに「飲食店」があります。
長年修行を積んで、いざ独立という方もおられますが、どちらかというと「○○屋をやってみよう」って感じで始める人が多い。
よく「調理師免許がいるのではないか?」とおっしゃる方がおられますが、特に必要ではありません。
ふぐ料理を出すには「ふぐ調理師免許」が必要ですが、未経験で「ふぐ料理屋」をやろうって人もいませんよね~?
調理師免許があろうがなかろうが、ウマけりゃいいんだといえば、確かにそうですね。
じゃあ勝手に店を作って始めちゃえばいいのか?っていうと、そうもいきません。
まず「食品衛生責任者」が必要になってきます。
この食品衛生責任者になるためには、都道府県の食品衛生協会の「食品衛生責任者養成講習会」というものを6時間受講しなければいけません。
衛生法規、公衆衛生学、食品衛生学です。最後にはテストもあります。
6時間と言っても1日で終わりますし、テストと言ってもテストで落ちることはありません。
あくまでも、確認のためのテストです。
講師や地域によって、少し違いはあるかもしれませんが、自動車免許更新の講習のような感じです。
6時間と長めなので、寝ている人もいます。
寝ていても放ったらかし、おこされる場合でもやさしいものです。
食中毒の事例などの話で、そこそこ面白いですし、現時点では有効期限もないので、暇な人は行ってみてもいいかもしれません。
費用は1万円ほどで、受講修了証なども当日もらえます。
ちなみに調理師免許があれば、講習を受けなくても食品衛生責任者になれます。