行政書士の仕事って?(行政書士試験)

公開日:  最終更新日:2018/04/11

行政書士の仕事って?

「で、行政書士って何するの?」って聞かれる事が予想以上に多いので、今回は業務についてザックリと書いています。

行政書士の仕事は他士業系の法律で、その資格がないと「やっちゃダメ」と言われるもの以外という感じなので、いろいろな業務が存在します。
それだけに他士業との業際問題が起きやすいわけですが、それぞれの立場からの見解で線引きをするのでグレーゾーンがあるのも事実です。

法人設立で定款作成などしますが、最終的な法人設立登記は「司法書士さん」の仕事です。
会計記帳などをする方もいますが、税務申告は「税理士さん」の仕事です。
離婚協議書を作成したり、公正証書の手続きを手伝ったりしますが、相手方との直接交渉などは「弁護士さん」じゃないとできません。
著作権に関する業務もありますが、「弁理士さん」との業際にも注意が必要です。

特に弁護士さんは細かくて、地域の弁護士会に呼ばれて注意されちゃうこともあるらしいです。
私程度の業務範囲ではありえませんが、業際スレスレまで幅広く活躍されている行政書士さんにはあるようです。


そういうわけで業務範囲が広いので、「行政書士」と一口に言っても人によって専門分野があるものです。
専門分野以外の事は全然知らないってわけにもいかないので、ある程度の基本知識はありますが、実際には全く関わった事のない業務も多々あります。

新人の場合は過去に経験したことのある職種などにより、ある程度の方向性を決めてスタートする方もおられますが、 独立したばかりで仕事を選り好みできる状態ではありませんので、いただいた業務をこなしているうちに自然と方向性が出てくるというケースが多いようです。

依頼を受けると初めての業務でもミスがあっては賠償問題にもなりかねませんので、あらゆる方法で調べまくりますし、素人のフリをして役所に電話をして聞く(私の場合はコレ専門)など、 一件終わる頃には、その事について相当詳しくなりますよ。
当たり前なのかも知れませんが試験勉強よりも大変です。
同じ種類の業務でもケースによって必要なものが違ったりしますが、一度でも経験したことのある業務なら余裕がありますよね。

ミスっちゃいけませんけど、万一に備えて「行政書士賠償責任補償制度」っていう保険があります。
こちらのミスで営業許可が遅れた場合とか、営業の規模によっては、とんでもない高額賠償になりかねませんもんね。
これは年2万円ほどなんですが、支払いもなかなかキツイですよね。
成年後見など業務によっては所定の研修を受けないと入れない保険もあります。

行政書士登録してからも、会費、研修費、保険、その他の固定経費と、なーんにもしてなくっても出費があります。 「たすけてくださ~い」なーんてね。

そのうち各業務についての概要をまとめてみたいと思います。


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